諸行無常の世の中で、私たちを取り囲むあらゆる環境はとてつもないスピードで変化しています。我々は、そんな環境の中で自分の立ち位置は見えているのかいないのか。点でしかないその場所を線で結んで縁をつなぎたい。「あまねく人に伝えたい、よき僧であるために」の曹岐青第二十一期スローガンの下、「sou縁」〜自覚から縁をつなぐ〜と題して曹岐青創立四十周年記念出版物発刊致します。
仏法僧の三宝に帰依し門風を尊ぶ宗門に於いては、法要が荘厳たる事が常でありますが、大衆接化の接点を求める我々は、あえて異なる視点から改めて法要を検証します。その中でも特に今回は檀信徒との大事な接点の一つであり、そしてまた最も質問が多い葬儀≠ノついて研修、研鑚を進めて参ります。
送り出される故人は勿論、別れたくなくても別れなければならない遺族の視点に立って、私たちがどう葬儀に向き合えばよいのかを形にし、また檀信徒が手に持って葬儀について感興が湧く記念出版を手掛けていきたいと考えております。
souとパソコンに打ち込んでみると、葬、想、創、爽、送、僧と様々な漢字が出てきます。souは移りゆく世の中で、ただひたすらに釈尊の教えを伝えていく私たちを表しています。点でしかない私たちがつなげる縁で、許多の縁を結べるよう♂員宗侶皆様のご協力をお願い申し上げます。
本年は、曹洞宗岐阜県青年会が設立されて40周年にあたり、その記念事業を行います。今後、その記念事業に関する進捗状況を掲載してまいります。何卒よろしくお願いいたします。
平成28年3月26日(土)
岐阜市立中央図書館メディアコスモス・みんなの森において、かねてから念願の曹洞宗岐阜県青年会(以下、曹岐青)創立40周年記念出版『おくる〜曹洞宗の葬儀と供養』を発表し、世におくりだすことができました。本日、ここにこの3年にわたる記念出版事業へご協力いただきました皆さまに改めて御礼申し上げます。
当日は「記念出版レセプション」にあわせて、「禅ワークショップ」を併催し、のべ1000人以上の皆さまにご参加いただくことができました。念珠ブレスレット作りやプラ板による御守作り、本格坐禅体験や写経等々。春休みに入ったばかりと言うこともあり、多くの子どもたちや参加者皆さまと禅を通じてふれ合いながら、仏教を知るきっかけ作りになれたのでないかと考えています。
あまねく人に伝えたい よき僧であるために≠アの2年間、スローガンとして掲げたこの言葉とおりに、一人でも多くの皆さまに仏教を伝えていこうと試行錯誤の連続でありました。事務局としていたらないことばかりでしたが、多くの青年僧侶と共に勤めることができた過程にもう一つの大きな意味があると考えています。現21期事務局はこの発信をもって、全ての事務を第22期事務局へ引き継ぎます。関係各位皆さまには、この2年間の深いご理解とご協力に心より御礼申し上げると共に、曹岐青の今後の活動にさらなるご法愛を賜りますようお願い申し上げ退任のご挨拶とさせていただきます。
曹洞宗岐阜県青年会第21期会長 宮崎誠道
私たち曹洞宗岐阜県青年会は創立40周年記念事業の集大成として、平成28年3月26日(土)に岐阜市立中央図書館中・メディアコスモスにおいて、「禅ワークショップ」並びに「記念出版レセプション」を開催いたします。
当日は、曹洞宗の葬儀と供養についての記念出版『おくる』の発表とともに、各スタジオでは座禅体験や一文字写経を中心とした多数のブースを開設いたします。
今を生きる私たち青年僧侶は、この仏縁に感謝し仏教の教えを一人でも多くの皆さまにお伝えしたいと、心より願っています。
この講演の内容を“LIVETEXT”にて公開し、どなたでも下記より読むことができます。
会場に来られなかった方にも、一語一句、講演の内容をお届けいたします。
ダライ・ラマ法王特別記念講演の全文は、こちら!
「LIVETEXTへアクセス」 を クリックし「TEXTへGO」を クリックしてください。
過日は曹洞宗岐阜県青年会(以下、曹岐青)創立40周年 第14世ダライ・ラマ法王特別記念講演へ遠近各地よりご参集いただきまして誠にありがとうございます。会場での熱気、感動、法悦その全てが冷めやらぬまま、先ずはご参加いただきました関係各位皆様に心より御礼申し上げます。
第21期の曹岐青をお預かりして、瞬く間の1年です。会を預かる者としてはあまりにも未熟であり、多くの不安を抱えながらの出発でありましたが、数多くの青年会員の熱意、その一生懸命さに支えられ全員で歩き出すことができました。そしてまたこの度の第14世ダライ・ラマ法王の招聘においては幾多のご縁をいただき、数多くの皆様に出会い、支えられ、そしてまた生かされて、初めて実現できたことであると今、改めて実感しています。
そしてもちろん平成27年4月8日(花まつり)・岐阜の地にダライ・ラマ法王を招聘し、この度の記念講演を運営・開催したことに大きな意味があります。同時にここに至るまでの過程は、この記念講演の準備にあたり会員僧侶1人ひとりが日々を今日しかない 今しかない≠ニして取り組んできたこの過程は、私たちにとってかけがえのない、忘れることのできない、何ごとにもかえがたい時間となりました。
結びとなりますが、この度の記念講演の無事円上とご支援いただきました皆様に心より感謝申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。